資源を生かした住まい (テーマ別リフォーム事例)
京都町家の再生


構造 | 在来木造 |
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築後年数 | 150年 |
総工事費 | 3000万円 |
総工事床面積 | 211.3m² (該当工事面積 211.3m²) |
居住者構成 | 大人: 1人 |


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町家の再生は珍しくないが、殆どがその良さを残して商業施設等に生まれ変わっている場合が多い。今回は150年以上を経た京町家の良さを伝承しながら、住宅としての居住性を高め、古い建物を後世に遺していくことが狙いである。
つまり民家の持つ、寒い・暗い・使い勝手が悪いといった欠点を解消して、たたずまいは昔のままに、現在及び将来の暮らしにもマッチする住空間に改修することを目的としている。
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通り庭の活用
町家のシンボルともいえる通り庭。その美しい梁組を遺しながら空間を有効に活用することを考えた。下部空間
- 屋外にあった水廻りやキッチンを設置して、動線の短縮と居住性アップを図った。
- 階段を新設して二階へのアプローチと二方向避難を考えた。
上部空間
- トップライトを10ヶ所設置しキッチンの天井にもガラスをはめ込んで採光を確保した。
- 夏場の通風を考えて、洋室に丸窓を設置。又オープンな渡り廊下や二階ホールも通風上有効である。


設計者:Nリビングデザイン室 一級建築士事務所
施工者:(株)幸建

