子供が独立したあとの住まい (テーマ別リフォーム事例)
ひろがる、あつまる、ふりそそぐ


審査員の注目が集まったのは「発泡スチロール」の扉と壁。どのような光が来 るのか、白で統一された空間がどのように住みこなされているのか視察したい という意見も出た。北側廊下との間仕切りを含め、 仕切り方の工夫が特徴的。
構造 | 鉄骨系プレハブ造 |
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築後年数 | 38年 |
総工事費 | 286万円 (該当部分工事費 286万円) |
総工事床面積 | 19m² (該当工事面積 19m²) |
居住者構成 | 15歳以上65歳未満: 1人 65歳以上: 1人 |


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クライアントの希望は、子供たちが独立したため、夫婦二人の生活を、趣味などを楽しみながら時を共有したいということ。
また、ダイニングを中心とした利用用途は、友人とのケーキ作りやキッチンパーティ、婦人会のミーティングなど用途は多岐に渡るものであった。リフォーム対象となる1階北側に位置するワーキングスペース、ダイニング、キッチンは暗く閉ざされた部屋の印象であった。
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- 北側(かつての外壁)とリビング側、及び階段脇の壁を大幅に取り壊し、細切れだった空間を一体化した。
- 「梱包用発泡スチロール」を階段の扉と透明間仕切壁に充填することで、発泡スチロールの断熱効果と、2階からの光の透過、拡散効果により柔らかい光に包まれる空間となった。
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仕掛けのある棚や引戸が時々来る来客や講習会などの集まりの時に重宝している。また、いっしょに発泡スチロールを詰めた作業が楽しい思い出として心に残った。





設計者:白石越郎空間研究所 一級建築士事務所 (担当 白石 越郎)
施工者:共栄産業(株) (担当 飯野 浩充)

