2世帯・3世帯同居  (テーマ別リフォーム事例)

みんなが集まる風通しの良い二世帯住宅

第20回 総合部門 住宅リフォーム推進協議会会長賞 2003年

持家一戸建 東京都杉並区

 本格的な住宅リフォームの時代に相適しく新築では得られない住まいの 歴史を程よく残すとともに、住み手の新しいライフスタイルを見事に実 現させたリフォームの事例として高く評価できる作品である。

構造在来木造
築後年数20年
総工事費4300万円  (該当部分工事費 4300万円)
総工事床面積266m²  (該当工事面積 266m²)
竣工平成14年7月
期間設計期間:120日間    施工期間:180日間
居住者構成 大人: 5人
リフォームの動機

カリグラファーである夫人が、自宅にアトリエとサロンを設けたいとのことから計画が始まった。建物は、亡くなった両親が住んでいた母屋に、現在の夫婦が同居する際に別棟を増築したものだが、二棟のつながりや採光通風が不十分な住まいだった。近々同居する息子夫婦との二世帯住宅として各部屋の関係と動線を整理した結果、結局建物全体に及ぶ大改修となった。改修にあたっては、建物全体をそれぞれの世帯のスペースと共用スペースの3つのエリアに分け、中庭を中心に緩やかにつながる二世帯住宅となるよう、間取りの再構築を行った。

設計・施工の工夫

 元の居間は教室に利用できるサロンに改修し、食堂は天井を取り払ってトップライトのある吹抜けのアトリエに改装した。

 また、台所はサロンとつながるダイニングキッチンに改装し、黄色のアクセントカラーで明るく開放的な雰囲気にした。1階の和室は広縁を取り込んだ和洋折衷の客間に改装して、両世帯をつなげている緩衝スペースとしている。下屋だった台所の2階には寝室を増築して、エントランスゲートとイメージを統一した、外観上のアクセントになっている。

設計者:イン・ハウス建築計画
施工者:(株)参創ハウテック

リフォーム前:平面図 リフォーム後:平面図
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